
パートナーが浮気をしているかもしれないけど証拠がない時、探偵に浮気調査を依頼することができます。
この記事では、探偵に浮気調査を依頼するとどのくらいの費用がかかるのか、そしてどんな調査報告が得られるのかなど、詳しくご説明します。
探偵の浮気調査の方法と成果物
探偵はどのように調査をするのか、想像がつきにくい方が多いと思います。
「違法な方法で調査を行なっている?」など心配されるかもしれませんが、探偵業務を行うためには、「各都道府県の公安委員会に探偵業務の届出」を行う必要があります。その為、探偵は「探偵業務の法律の範囲内」で調査を行なっています。
そして、探偵業務として法律で認められているものは、尾行・張り込み・聞き込みの3つになります。
①尾行
探偵といえば尾行をイメージする方も多いかもしれませんが、調査対象者の行動を追跡することで、浮気・不倫の証拠となる情報を収集します。
いつどこで何をしていたかを証拠に収めることができるため、慰謝料を請求する裁判などで利用できる調査報告書としても、かなり有効的に利用できます。
対象者に気づかれないよう、複数人で人を変えながら追跡することが多く、徒歩や交通機関、車両など様々な手段を使いながら、必要な時に写真や動画の撮影を行います。
②張り込み
尾行をしている調査対象者が建物に入った場合、少し離れたバレない場所で、再び出てくるまで待機します。浮気相手とホテルや自宅に入り、どのくらいの時間経過したのかを知ることができます。
数十分で終わることもあれば、数時間に及ぶケースもあり、また時間帯や天候も問わないため、かなりの集中力と忍耐力を必要とします。
③聞き込み
調査対象者の周りの人物に対して、電話や対面での聞き込みが行われます。
対象者についての話を引き出すには、聞き込みを行う相手からの信頼を得る必要があり、調査員はしっかりと丁寧な対応をすることが求められます。
聞き込み相手に被害が生じなければ、自身が探偵であることを名乗る必要はありませんが、公務員・警察・ある企業の職員などになりすましたりすることは違法性が問われる可能性があります。
探偵に浮気調査を依頼した時の費用相場
探偵による浮気調査にかかる費用相場は、調査方法によって異なり、大きく3つのパターンに分けることができます
プラン | 費用相場 |
①時間制プラン | 1時間につき、7,500~10,000円程度 / 1人 |
②パックプラン | 30万円~100万円程度 |
③成功報酬プラン | 40万円~100万円 |
①時間制プラン
時間制プランの場合、調査した時間によって費用が決まります。その為、浮気の場所や時間帯に目星がついており、ピンポイントの調査ができる場合に向いています。
時間制プランの相場は、調査員1人・1時間につき7,500~10,000円程度となっています。調査に必要な交通費・尾行用車両代・報告書作成費など、経費が別途でかかる場合もあります。
浮気・不倫を確認して慰謝料を請求したいと考えている場合は、「複数回の不貞の証拠が必要となる」場合がある為、多くの時間や調査が必要になる場合があり、かかった時間だけ費用のかかる時間制プランは向いていないと言えます。
②パックプラン
パックプランは、調査にかかる時間・調査書類の作成など、全ての料金がパックとして決まっているプランです。10時間で◯◯万円、7日間で◯◯万円など、様々な料金プランが組まれます。
パートナーが浮気をしていそうだが相手や場所の目星がついていない、多額の費用をかけられない為、あらかじめ上限を決めておきたい、という方に向いています。
注意が必要な点として、プラン内で証拠が得られなかったり、十分な調査ができなかった場合でも、原則として返金されません。継続したい場合の料金などは、依頼する探偵事務所としっかりと確認しておく必要があります。
③成功報酬プラン
上記2つに対して、浮気調査が成功した場合のみ料金が発生するプランが、成功報酬プランです。
確実な浮気の証拠・不倫相手の身元特定をして慰謝料請求までしたい、という明確な目的がある方に向いているプランです。
費用を支払う時には、目的とする結果が得られている時のみとなりますが、その反面、料金が高額になる可能性があります。
また、浮気の証拠獲得を成功とするのか、浮気相手の身元特定をもって成功とするのか、依頼先としっかりと確認をしておかないと、後々トラブルとなる場合がある為、注意が必要です。
調査目的によって費用は様々
上記で3つのプランをご説明しましたが、調査のゴールをどこに設定するかによって費用は変わります。
浮気・不倫の事実確認のみであれば、数回・数日の調査で終わる可能性もあり、比較的費用をかけずに調査可能といえます。
一方で、パートナーへ慰謝料を請求したい場合、 肉体関係があったことを証明する必要があり、「複数回の不貞の証拠が必要となる」為、より多くの調査が必要になります。
さらに、浮気相手にも慰謝料を請求したい場合は、身元の特定・住所や勤め先などの情報が必要になり、多くの時間を要すると数十万〜100万程度の費用がかかる場合もあります。
どのくらい調査を依頼したいか、どの程度まで費用をかけられるかを、あらかじめ定める必要があります。
調査報告書とはどんなもの?
調査を行なった結果は、「調査報告書」にまとめます。対象人物の行動や事実関係が、文章や写真とともに記録されている資料になります。
証拠として、写真・動画・音声データなどが収集できている場合は、そういった証拠も受け取れます。
探偵によって作成された報告書は、内容と形式がしっかりしたものであれば、裁判や離婚調停に持ち込んで有効な証拠として認められ、依頼者が有利な立場で交渉を進めることができます。
裁判や離婚調停を見越しているならば、有効な調査報告書を作成してもらえるかどうか、事前に確認すると良いでしょう。
探偵に浮気調査を依頼する流れ
①問い合わせ・相談・見積もり確認
ご自身の持っている情報や、どんな調査が必要そうかなどしっかりと話し合います。
探偵事務所によって金額感の違いや探偵との相性など、大事なポイントを深くするために2〜3社に相談することをおすすめします。相談までなら無料で受け付けている探偵事務所も多くありますので、ご検討ください。
②ご契約
調査内容や費用に納得したら実際に契約を結びます。契約後は速やかに調査に移れるよう、探偵事務所が手配を進めます。
③調査開始
調査に移る際は、調査対象者に関する情報(容姿・名前・勤務先など)を元に、調査の計画(実施日時・調査員の配置・車両手配)を綿密に立てます。
依頼者が希望すれば、調査の中間報告などを探偵から受け取ることもできます。
しかし調査内容によっては依頼者が動揺してしまったり、対象者にバレてしまう可能性がある場合は、受け取らない選択肢もあります。
当初の計画では時間が足りないなどがあれば、その都度連携を取り調査を進めます。
④調査結果報告
調査結果が「調査報告書」として渡されます。
⑤アフターフォロー
調査結果を踏まえて、離婚・復縁・関係の修復を依頼すると、弁護士やカウンセラーを紹介してくれる探偵事務所もあります。
探偵に浮気調査を依頼するメリットとデメリット
探偵事務所に依頼して浮気調査をするメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
①浮気の有無を証明できる
「パートナーが浮気をしているかもしれない」と疑いの段階で、パートナーを問い詰めてしまうと、それこそ関係にヒビが入ってしまいかねません。
探偵に調査を依頼し、浮気をしていたら証拠とともに根拠のある話し合いもできますし、もし浮気をしていなかったら何事もなく生活を続けることができます。
しっかりと事実を知ることで、不必要なトラブルが起きる可能性が低くなります。
②裁判で有利な証拠を得られる
もしパートナーが浮気をしていた場合、裁判で慰謝料を請求するには、裁判において有効な証拠を得る必要があります。
裁判で有効な証拠とは、夫と不倫相手に肉体関係があることを証明できるものです。
証拠となる写真などに相手の顔や建物がしっかりと写っていること、またそれを得るための長時間の張り込みや準備などが必要になります。
また探偵業務を行うには法的知識が必要となります。しっかりとした探偵事務所は「各都道府県の公安委員会に探偵業務の届出」を行っており、「探偵業務の法律の範囲内」で証拠を集めます。
そういった繊細な業務をご自身で行うとなると、かなりの労力がかかってしまうため、探偵に浮気調査を依頼することは大きなメリットといえます。
③バレることなく調査ができる
探偵に依頼した場合、尾行や張り込みをパートナーと面識のない複数人で行うため、バレるリスクがかなり低くなります。
ご自身も出かける必要がないため、普段の生活と変わらない様子で調査を進めることができます。
④お任せで結果を得られる
探偵事務所と調査内容を決定したら、あとは調査報告を待つのみになります。
仕事を休んだり、万が一証拠をつかんでも普通の振る舞いをしようと努力は必要ありません。
⑤アフターフォローをしてくれる
浮気調査後のアフターフォローを行ってくれる探偵事務所もあります。
掴んだ証拠をもとに裁判で慰謝料を請求したい場合は、離婚問題に長けた弁護士を紹介してくれたり、
もしパートナーとの関係修復を希望する場合は、無理に離婚を促すことはなく、カウンセリングを行いどうしたらいいかを一緒に考えてくれたりします。
デメリット
①費用がかかる
やはり探偵事務所に調査を依頼すると、費用がかかります。目星がついており短期間で終わる調査や、長期間かけて有効な証拠を集める調査など、期間によって費用も増減します。
先述した様々なメリットはありつつも、見積もりをもらう段階で現実的な費用感かどうかを確認する必要があります。場合によっては、慰謝料の一部を調査費用に充てることを見越して探偵事務所に調査を依頼する方もいます。
②時間がかかる場合がある
パートナーが浮気をする日時に目星がついていれば、調査が数日で終わることもありますが、目星がない場合は数週間かかってしまう場合もあります。
すぐに結果が知りたい・あまり時間がかけられない場合は、できるだけ多くの情報を探偵と共有しておく必要があります。
③浮気の有無がわかってしまう
調査によって浮気をしていなかった場合は安心できますが、浮気が発覚した場合、わかっていても精神的苦痛を受けてしまいます。
証拠としてパートナーの浮気現場の写真や、相手の姿を見る必要もあるため、知らない方が良かったと思ってしまうこともあります。
④証拠が得られない場合もある
プロの探偵が浮気調査を行っても、証拠が得られないケースもあります。
実際に浮気をしていなかったり、頻度が少なく調査期間内にタイミングが合わなかったりするためです。
証拠が得られなかった場合、調査期間や費用が無駄に終わってしまったとトラブルになるケースがありますので、探偵と話し合いをして決めておくことが必要です。
万が一バレると関係に支障が出る
いざパートナーに浮気の証拠を見せると、浮気調査をしていたことが知られるため、その後の関係に影響が出てしまうことがあります。
自分で浮気調査をする方法
探偵事務所に依頼をしなくても、浮気調査を自分でする方法は様々あります。
しかし、知らず知らず違法な方法で情報を得てしまい、裁判の時に有効な証拠として認められない・逆に罪を問われてしまう、などのリスクは高くなります。今回は3つご紹介します。
浮気調査アプリ
パートナーのスマホに位置情報やSNSの利用履歴、画像ファイルの転送などができるアプリを入れるという方法があります。
しかし、遠隔操作などができるアプリを勝手に入れることは違法性の高い方法になり、「不正指令電磁的記録取得」の罪に問われるリスクもあります。
クレジットカードやレシートをチェックする
支払い履歴を見ると、どこでどんな行動をしていたかがわかります。自分の知らない場所に宿泊をしていたり、聞いていない高額な買い物をしていたりすると、浮気の可能性が高くなります。
特にラブホテルの支払い明細は、利用者に配慮して違う名前で記載されていることがありますので、不審な履歴があれば控えておくと良いでしょう。
こちらも、未開封の書類を開けて見てしまったり、財布の中身を勝手にみたと分かれば夫婦関係の悪化につながりますので、注意が必要です。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーは、パートナーの自室や車の助手席など、1人でいることが多そうな場所に設置すると効果的です。
しかし、同居中の自宅になら違法性が問われないことが多いですが、別居中のパートナーの家や服のポケット、カバンなどに設置すると違法とされる場合があるため、注意が必要です。
よくある質問
①探偵による隠し撮りは違法にならない?
重要な証拠となる写真や動画ですが、隠し撮りは違法なのではないかと不安になる方もいます。
しかし、「各都道府県の公安委員会に探偵業務の届出」をしている探偵事務所は、浮気の証拠を得るために「正当な理由があって」撮影することは法的に問題ありません。「軽犯罪法」に違反するトイレや浴室内などでの撮影を行うことはありません。
②浮気・不倫を疑うべき時とは?
どのような時に浮気・不倫を疑うかは夫婦によってそれぞれですが、一般的に下記のような変化が見られた時に探偵事務所に相談に行く方が多いようです。
- 会社の飲み会や休日出勤が増えた
- 結婚指輪を外している
- スマホの画面を伏せて置いている
- 身なりを気にし始めた
- 態度が素っ気なくなった
③探偵には浮気調査の他にも依頼できる?
探偵事務所には、浮気以外にも様々な相談が可能です。以下にない項目でも、一度相談して見ると良いでしょう。
- ストーカー関連
- 盗聴器や隠しカメラ
- 素行調査
- 家出調査
- 婚前調査
まとめ
探偵が行う浮気調査についてご説明しました。
自分のパートナーが浮気をしているかも…と不安に思ったり、慰謝料請求のためにしっかりと調査をしたいという方は、一度探偵事務所に無料相談をすることをおすすめします。